ご機嫌いかがでしょうか。
つじです。
ドラマーの間では夏頃になるとこんな話題が出ます。
「おい。今年のドラマガのコンテスト曲聴いたか?」
「ああぁ・・今年の曲は難しいなぁ・・・」
そう。ドラムマガジン主催の「誌上ドラムコンテスト」です。
私が運営している「菅沼孝三ドラム道場千葉校」からも今までたくさんの生徒が応募してきました。
そんな中。7年前から応募し続けているのが「片山晴翔(かたやま はると)」です。
ドラムマガジン2020(マスターコース)にてグランプリを受賞しました!
まずは受賞プレイを見て頂きましょう。
彼が入門したのは小学3〜4年生の頃だったと思います。
ほとんど休むことなくレッスンに通い続けました。
彼を見た人は「天才少年!」っと言いたくなると思います。まぁ、そうも言いたくなります。
しかし、指導してきた私としては「信念があるドラマー」なのです。
自分に課した課題は時間が掛かってもやり続ける。どんなに時間が掛かろうとやりきる。
強い信念・意思を感じるドラマーです。
彼なりにサウンドや奏法は変化させていると思います。
しかし、芯の部分は入門した時から変わらない「ハルトサウンド」です。
私は彼に、恐ろしく基本的なストロークの修正を中心に提案しました。
そして、自分の経験の中で感じた【演奏をする中でどうアプローチするか、表現の考え方、奏者としての心構え】
フレーズの内容を指導した事はほとんど無いと思います。そのフレーズをより効果的に表現する方法を提案してきました。
特に彼が中学生になる頃から気になっていたのは「音の強弱と表情」でした。
基礎練習だけでなく、地道に自分よりも年上の人や、同世代の凄腕ミュージシャンと共演をし続けていました。
彼はとても気持ちのいい人間です。しっかり挨拶をし、音では自分を表現し相手を立てる。
当たり前の事ですが、それをしっかりやり通し続けるから、周りのミュージシャンからも信頼が厚いのだと思います。
先ほど話した「音の強弱と表情」
これに注目して、再度受賞作品となる動画を見て頂きたいのです。
最初から表情を作っている訳ではなく、曲の中で自然と表情が曲に溶け込んでいく様。
打ち込み音源であっても、まるでバンドの様に他のパートをコントロールしている様です。
自然と音の強弱も出てくるんですね。
まだまだこれからがあるドラマーです。
さらに大きな舞台に翔けてほしいです。