このシリーズではサラリーマンとして生きながら、プロドラマーとして活動している「つじかずや」のドラムメソッドを公開。
「つじかずやのドラムが上手くならないメソッド(仮題)」
これを書いていたが、ストップしているのは、実際にメソッドを体験してくれる方が増えたからだ。
今回久しぶりにこのシリーズの記事を書いているのは、着実にメソッド公開に向けて動き出している・・・要するにさらに書き足したい事が増えたからだ。
ドラムから離れるから分かる事
ゴルフライターとして、某サイトの記事を書き続けている。もう2年近くになる。
ただ好きだったゴルフ。縁あって、某ゴルフYoutubeチャンネルの運営にも携わる事が出来ている。
最初はゴルフとドラム。何も関係ないと思っていたし、実際にこの記事を読んでいる人も。
「ゴルフとドラム?何も関連性ないでしょ?」
っと思うかもしれない。
しかし、そんな事は無かった。
確かにゴルフが上手くなったらドラムが上手くなる。そういう訳ではない。
しかし、ゴルファー心理とドラマー心理は似通った部分はあるし、ゴルファーに最適なクラブ(道具)を導く、クラブフィッターと交流をしていく中で、ドラム講師として常に生徒に伝えるメッセージと似ている部分が多くあった。
ゴルフとドラム。似てると思ったこと
ゴルフとドラム。私が似ていると感じて、今思い浮かぶのは「クラブフィッティング」だろう。
それは「己を知る事」という事だ。
香川でクラブフィッターとして活動している「石井氏」
彼のフィッティングに対する考え方、実践している事を、2年間よく意見交換してきた。
少しそのエピソードを紹介する。
ゴルフはパターを除けば13本のクラブを自由に選び、使う事が出来る。
13本すべて使わなくても良い。例えば7本だけ使う。という選択をしても良い。
なぜゴルフはそんなにクラブが必要なのか。
ゴルフをした事ない人に簡単に説明すると・・・。
ザックリ言うと、クラブで飛距離が変わるからだ。
・クラブA(200m飛ぶクラブ)
・クラブB(150m飛ぶクラブ)
・クラブC(100m飛ぶクラブ)
(ヤード法が一般的だかメートル法で表記する)
この様にクラブに応じて飛距離が変わるのだ。
ゴルフクラブは、グリップ・シャフト(棒の部分)・ヘッド(ボールを打つ所)の3つ要素で出来上がっている。
スネアなんてどれも同じでしょ?
特にシャフトの部分は飛距離だけでなく、ボールの方向性にも大きな影響を与える。
「棒なんて、どれも同じでしょ?」
そう思うかもしれない。
しかしドラマー的に言えば。
「スネアなんて、どれも同じでしょ?」
こう言われたら、ドラマーの皆様は。
「そんな事ないよ、シェルの素材、フープ、ヘッド、いろんな要素で音は変わるんだよ!」
こう思うだろう。
同じ事がゴルフクラブにも言えるのだ。
自分が表現したい事、成し遂げたい事を表現するために、クラブや楽器はある。
己を知る事
文字にすると非常に簡単で、実践するとなると、これ程難しい事はあるのだろうか。
例えば、先のゴルフクラブの話で言えば、シャフト(棒)なんて、どれも同じでしょ?と思うかもしれない。
しかし、実は特性がそれぞれ違う。シャフト自体の重量、硬さ、しなると感じるポイント。
それぞれ違うので、すべてのゴルファーに合うシャフトなど存在しない。
ゴルファーのスイング特性、ボールに当たる時のヘッドの向き、弾道の高さ、ボールのスピン量。
それらデータが一瞬で導き出され、ゴルファーの感覚という数値化出来ない部分も含めて、最適な1本を提案するのがクラブフィッターだ。
クラブフィッターの石井氏は「まずは己を知る事」と力説する。
ドラマーに置き換えると、自分がどんな叩き方をしていて、どんな音を出して、どんなリズムのタイミングになっているのか。
上手く叩けるケースと、上手く出来ないケース。様々な事が悩みとしてあるだろうが、本当に「己を知る事が出来ている」のだろうか。
残念ながら、ドラムはゴルフの様に数値化出来ない部分がほとんどだ。
※ゴルフで出される数値化は凄い。機器にも依存するが、自分の体の使い方を一瞬で数値化できる機器もある。
では、己を知る為にどうしたら良いのか。
まずは自分の演奏を撮影する事、そして信頼の出来る先生に自身の演奏を見てもらう事だ。
つじメソッドはフレーズを教えない
つじメソッドは、フレーズを教えていない。
それはフレーズを教える前に知って欲しい「答え」を徹底的に教えているからだ。
つじメソッドはグレード1、2、3と分かれている。
この中で一番重要で、一番大事にしているのが「グレード1」だ。
グレード1では、基礎中の基礎だけを徹底的に教えている。
その為に採用しているのがオンラインレッスンだ。しかし、実は一般的に言われるオンラインレッスンではない。
己を知る事。その為に今、考えられる最善の方法でレッスン。いや、ティーチングを行っている。
興味がある方は、是非問い合わせページから直接聞いてほしい。
今、この方法で実践している生徒さまが、ここで明かしたら。
「もー。つじ先生。教えないでくださいよ!」
そう言われてしまうからだ。
ドラムの叩き方を見つける方法
己を知る事である。
様々な叩き方があるが、まずは己を知る事。そして基礎中の基礎を徹底的に理解する事。
鍛錬の中で、自分が取るべき方法を探すべきだ。
探すという旅は、ドラマーライフの楽しみと言える。
自分の演奏をしっかり見る事。そして信頼の出来る先生にも見てもらう。
この繰り返しを行う。
これはドラムに限らず、ゴルフでも他のスポーツでも言える事だ。
ドラムが上達する方法は「反復練習」以外に方法はない。
つじメソッドでは、私、つじかずやが導き出した「答え」をいきなり教える。
答えを知るから、反復練習が出来るのだ。
しかし、反復練習も答えを知らないで行っていては意味がない。時間は有限なのだ。
この話はまた続きとして書きたいと思う。